アブラゼミが力の限りに鳴いている。
「暑苦しい」といえば、風情もなにも吹き飛んでしまうが、
彼らの声が有ってこそ、ようやく夏らしい夏が来たと思える暑さになるのだ。
この頃、むしょうに本を読みたくなって、久し振りに書店に立ち寄ると・・・
少女小説が全盛だった頃に「季刊」だった「とある雑誌」で主に目にしていた
当時は夢中で読んできた小説家の方々の名前を、全くかけ離れたジャンルで
発見すると、何だか妙な気分になってくるものだ。
それは「昔は仲が良かった友達でも、今は疎遠になってしまった」感じの寂しさに
似ている。
して、恐る恐る数行読んでみたが・・・う〜〜〜む(唸)
そうだったのか・・・(何が「そうだったのか」すら分からないが)
かく言う読者側の私も、もう少女小説の世界からは、かけ離れた年齢になっていた。
勿論「精神年齢」・「実年齢」共に(笑)
もしも「精神年齢」がそのまま生き残っているとすれば、
それはそれでとっても心配な気もする。(爆)
「時流」もあるんだろうなぁ・・きっと。
そう思いつつ、椎名誠さんと島村洋子さんの文庫本を購入して帰った。
かつて、そんな彼らに憧れて、漫画を読むように楽しめる小説を書くことが夢だった。
今ではその夢もいつの間にか、現実の忙しさに埋もれて窒息するように消えたが、
その夢の名残が、こんな形で燃え残っているし、可能な限りは続けられるといいと
思うまでになった。
好きだったことは、なかなか嫌いにはならないものだ。
ときどき、ふと、思い出して触れると夢中だった頃とはまた違った楽しみ方に気付く。
眠っている趣味を発掘するのも、面白いですよ。
(と、何気なく薦めて去るのであった)

カワラサイコ
(7月18日更新)
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