主婦になってからというもの、趣味が様変わりした。
実益に繋がることを最優先に動いている気がする。
夢はないけど、かといってつまらないものでもない。
育ってきた環境というのか、育てられた環境に近い状態を無意識にも整えようとする
そんな本能なのかもしれないが、家庭菜園に挑戦できる条件にあるのに、何もしないのは
何だか勿体ない気がして、始めるようになって3ヶ月目に入った。
種をまき、成長を見ながら収穫する。
芽が出たと喜び、実が付いたと喜ぶ。
その過程を見られることは恵まれていると感じる。
以前、採り立ての味を知っている私と友人が、ちょっと鮮度が落ちていたらしい
野菜の味に気がついた話をここで取り上げたことがあったと思うが、本当に
全く味が違うのだ。
多少、成長し過ぎても採り立てならやわらかく食べられる。
その野菜自体の旨みが有る。
スーパーでお店番をしてしまったのかな?と思われる野菜にはそれがない。
結婚したばかりの時、ほうれん草を実家から貰い、お浸しにしたときに
店売りの型の良いほうれん草と不揃いの実家の物と味を比較したら、
明らかに実家の物の方が旨みというか、味が濃かった。
よく水辺に水草や自然環境に近い植生で整えた人工池に昆虫を呼ぶ
「ビオトープ」という作業があるが、畑に野菜を作るのもそれと似た効果が
有ると思う。
野菜を作れば、害虫と呼ばれる類ではあるけれども、昆虫が飛んでくる。
時々、雨蛙も避暑をしている(ごあいさつ参照)
虫食いの無い野菜は見た目にも綺麗で使い易いが、農薬という毒が目に見えない形で
存在することを忘れてしまうと怖い物が有る。
私は自分の口に入る物は農薬散布をしない。
その姿勢は母から受け継いだ物だ。
インゲンも虫食いが多かったが、その部分は捨てれば済むこと。
「食物の安全性」ということに神経質になってきたのも、これから育てていかなければ
いけない命の存在が有るからに他ならない。
(7月8日更新)
いろんなご意見をお持ちかと思いますので、宜しかったらメールをお寄せ下さい。
↓ こちらまでどうぞ
HOME 前回のお話