気負い過ぎかもしれないが、初めの一歩は大事にしたい。

 先日、そんな思いで息子の1歳の誕生日にケーキを焼いた。
 
 まだ離乳を完了していない為、生クリームは使えないと思い、
 カスタードクリームを手作りし、桃の缶詰めを刻んで混ぜて
 ロールケーキのフィリングにした。

 しかし、それでは寂し過ぎる。

 デコレーションケーキも食べられなくたっていいから、作ってあげよう!

 母はかつてパン教室で教わってきた油脂を使わないスポンジの作り方を
 ちゃんとレシピ通りに作ったのだが、肝心な物を忘れてしまった。

 あれを・・・

 「あれ」とは「牛乳」なのだ。

 だから見た目にはそれなりにもかかわらず、パッサパサ。
 薄力粉の代わりにプロが使用するのが「コーンスターチ」なのだが、
 3回ほど良く振るって混ぜても、薄力粉よりもダマになりやすく、
 焼くと固くなってしまう。今回はコーンスターチを使用した。

 それも見事にやらかしてしまった。

 と、独り反省会をしつつ、季節柄高騰中のイチゴを奮発してデコレーション
 したのであった。

 でも、息子にはそんなことは全く関係なく、
 ロールケーキは完全に粉々。
 足元にはケーキクラム(ケーキを砕いた物)が散乱。
 食べたというより「破壊した!」というのが正しい状態になった。

 怒るよりも、あまりに可笑しくて笑い転げてしまった。

 そのケーキを作る間、随分と泣かせてしまったから、その敵討ちだったのかな?
 って、そこまで考えられる筈もなく、どうやら無事に息子は1才を迎えたので
 ありました。

 巷では「クリスマスケーキの御予約はお早めに!」と購買を促しているが、
 もう、暫くはケーキを見たくない我が家でありました。


 <教訓>

 「過ぎたるは なお 及ばざるが如し」
 

 
(12月7日更新)

 
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