とある生き物の救出作戦・・BY:管理人の母
暑過ぎる日が続いている。
子供の頃には見たことのなかった生き物が姿を表すことが多くなり、
それは熱帯系のチョウチョだったり、こんな爬虫類だったりする。
孫の面倒を見るために我が家へ来た母が、この間格闘した話をした。
何のことかというと、この時期には大活躍の「ハウス型ゴキブリ捕獲粘着シート」
(いわゆる某「ホイホイ」)にくっついて身動きが取れないで苦しんでいた
ヤモリの救出をしたという話。
ヤモリは見たことない方には、グロテスクなルックスで、決して好まれる向きではない
生き物の類だと思うが、そのちゃんと5本に分かれた指で、ガラスに張り付いている姿と
大きく円らな目が、慣れてくるとユーモラスな爬虫類だ。
某ブランドのトレードマークにもなっていたりする。
そのヤモリ。不幸にも張り付いた個体は体長5〜6cm程と言うから、子供サイズ。
母が、そんなゴキブリを食べに来てはまったヤモリを見たのは今回で2度目。
実は前回も救出を試みたが、残念なことに致命的な傷を負わせてしまい、
可哀想な結果になったという。
今回は父に母愛用のメガネを持って来てもらい、本格的に臨戦態勢を整えて臨んだ様で、
割り箸でそぉっとヤモリの身体から粘着剤をはがし始めた。
しかし、何しろ小さい身体のヤモリ。
体力が持たない。
気を失いそうな様子を見た彼女は、ヤモリに水を掛けながら声も掛けた。
「しっかりしろ!大丈夫か?頑張れ頑張れ!!」
・・・どの世界に真剣にヤモリを応援する女が居るだろうか!?
笑いをかみ殺しながら、聞くうちに涙が出てきた。
健闘の成果はちゃんと有って、救出されたヤモリはヨロヨロしつつもちゃんと
どこかへ姿を消したという。
今まで、母はどんな生き物でも(害虫は除くが)小鳥やコウモリ、小さなバッタから
蛾の幼虫に至るまで、危機が有ると救ってきた。
私はそんな母の行動が、いかにも彼女らしいと爆笑しつつ
なんだかほのぼのと嬉しくなったのだった。
(7月28日更新)
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