たまにこんなことがないだろうか?

 こんなところに「何でこの花が咲いているんだろうか?」ということ。

 この夏から今に至る間に、二度ほど綺麗な赤い花を咲かせた植物が出現した。

 最初。
 
 どう見ても「ワタシは雑草なんかじゃないんですよぉ〜」という顔をして
 青々と茂り始めてきた緑を春先から見守って引き抜かずに居たら、
 そのうちに蕾(つぼみ)をたくさん付け始め、やがて8月の中旬に
 最初の花を咲かせて、今月に入って二度目の花を付けた。

 それは「金魚草」だった。

 「金魚すくいの金魚」そのものの色合いを再現するように朱と黄のコントラストが
 実に愛らしく、砂利を敷き詰めた片隅にちょこんと咲いてくれた。

 今にも口をパクパクさせて餌を食べそうな、そんな気がしてくる。

 多分、推測だが・・・
 
 春先、ツバメと同時期に
 玄関脇に有る雨どいの天辺に雀が巣作りをしていて、
 ヒナの姿を見ることなく終わってしまったけれど、
 その時の巣材なり、或いは雀の落し物(笑)の中に
 「金魚草」の種がお宝のように隠れていたのかもしれない。

 種子を餌にする生物の糞によって運ばれる植物は多い。

 埋め立てる時の残土に含まれて運ばれることも有るが、
 今回はそれとは無関係のようだ。

 可愛い花を玄関を飾るように咲かせてくれた雀夫妻。
 
 そのささやかな「Gift」にありがとう。




 
(10月24日更新)

 
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