FRPとは？ファニーアート

Fiber Reinforced Piastics(繊維強化プラスチック）の頭文字を取った略称で

プラスチックの主原料である合成樹脂に補強材として繊維を組み合わせた複合材です。

それではFRPを簡単に紹介してみましょう。

まず、主材料として用いられる合成樹脂には・・・不飽和ポリエステル樹脂,　エポキシ樹脂.

ビニルエステル樹脂等があり、

補強材としては・・・ガラス繊維.　カーボン繊維.　有機質繊維等があります。

その中で最も一般に実用化され、市場に出ている物は不飽和ポリエステル樹脂をガラス繊維で

強化した物です。

つまりFRPとは、ガラス繊維の筋肉を持ったプラスチックで　更に簡単に例えるとセメントの塊を

プラスチックと考えた場合、鉄筋コンクリートがFRPというわけです。

FRP製品の大きな特徴として挙げられるのが軽くて丈夫で腐らない。

そして金属や木材の加工では難しい３次元の複雑な形状も成形が容易であるという事です。

また、紫外線や飛砂などで表層が劣化しても表面をサンディングして樹脂を再コートすれば

美しい状態にリニューアルすることができます。

FRPが開発されたのは第２次大戦中のアメリカで、太平洋上の作戦で遭難した兵士を逸早く救助する

ために飛行機から投下する救命ボートを作ったのが初の実用化でした。

その後は、アメリカ以外でも船舶や車のボディ等が数多く作られるようになり、日本国内においても

漁船にFRPを採用することで船体は大幅に軽量化され、それにより燃費の向上と高速化が実現

したのです。

FRPという言葉自体あまり馴染みがない人も沢山いると思いますが、浴槽, 家具, 装飾看板等の

身近な物から医療機器, 航空機部品, 宇宙開発にいたるまで、様々な分野にとても幅広く使われている

素材なのです。