オランダゆかりの物事典

洋服

アムステルダム国立美術館研究図書館

意味・解説

洋服とは、西洋風の衣服を指す言葉。西洋の様式に基づいて設計された服で、世界中で広く着用されている。日本の伝統的な和服や着物とは異なる。

オランダとのつながり

「洋服」の語源はオランダに由来し、オランダとの接触から生まれたものとされる。

洋服の多くはオランダ商館を通じてもたらされ、鎖国をしていた日本で、一部の人々に着用された。

江戸時代に「洋服」という用語はまだ一般的には使われていませんでした。洋服が日本に導入されつつあったものの、特定の用語が存在しなかったため、新しい服装に対する表現は限られていました。

西洋風の衣服は「蘭服(らんぷく)」とも呼ばれました。オランダ風の帽子やコート、ベスト、パンツなどを指し、一部の人たちに好まれました。学ランの語源は「学生用の蘭服」に由来するという説があります。

「洋服」が広く一般的に使われるようになるのは、明治時代以降、日本が近代化・西洋化を進めた時期です。この時期になると、西洋風の衣服を指す明確な言葉として普及しました。

江戸時代の日本はオランダ商館を通じてヨーロッパと交流していました。オランダ黄金時代のオランダから西洋の文化や商品がもたらされました。その中には西洋風の衣服も含まれていました。

「洋書」(オランダの書物)、「洋画」(オランダの絵画)など、「洋」は主にオランダを示す略語として使われました。「洋服」という言葉の起源は、オランダとの接触と影響が関連しています。

なぜオランダは鎖国でも貿易できたのか