オランダゆかりの物事典

オランダ・モデル

デン・ハーグ

意味・解説

オランダ・モデル/ポルダー・モデルとは、オランダ病と呼ばれた不況から脱却するために行われた、労働市場の改革。

オランダとのつながり

オランダで行われた労働市場の改革は、オランダ・モデル/ポルダー・モデルと呼ばれている。

オランダは、雇用の柔軟性、社会保障の強化、労働市場の調整などによって、労働改革で成功を収めた。

オランダ・モデルの特徴は、協力・提携です。労働組合と事業主の間で合意が行われ、労働条件や賃金の交渉の際に協力的に歩み寄ります(ワッセナー合意)。労働者の権利や福祉を保護しつつ、企業の競争力を維持することを目指しています。

ワークシェアリングもオランダ・モデルの一環です。労働組合と事業主が協力して労働条件を調整し、一時的な不況や需要の減少などの際に労働者を解雇せずに、労働時間を減らして全体の雇用を守ることができます。

オランダ・モデル/ポルダー・モデルは、労働者、雇用主、政府の三者間で協力することが重要で、労働条件の交渉を政府が監督することにより、労働者の権利を確保しながら経済発展や競争力の向上が図れるとされています。

ポルダーは干拓地という意味で、農地や都市を作るために、川や海からの水を風車などで排水してできた土地のことを指します。

ポルダーの開発と維持には、地元の住民や農民、土地所有者、水管理団体など、立場の違うさまざまな関係者の協力が必要です。そのため、オランダの労働市場の改革もポルダー・モデルと呼ばれているようです。

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