オランダゆかりの物事典

ジン

カフェ&レストラン

意味・解説

ジンとは、ジュニパーベリー(juniper berry)または杜松果と呼ばれるネズの実を主成分とするアルコール飲料。

醸造された穀物アルコールに、ジュニパーベリーを含む植物由来の風味付け成分を加えて作られる蒸留酒。

オランダとのつながり

オランダのライデン大学教授が治療薬として作った薬用酒が、風味や芳香が良かったことから一般に広く知られ、お酒としてのジンに発展した。

ジンの語源は、オランダ語でジュニパーベリーを意味する「イェネーファ(jenever)」が由来とされる。

ジンはオランダで広まり、その後イギリスに伝わり発展しました。「jenever」が「gin」に変化した正確な経緯は分かりませんが、「jenever」は中世オランダ語では「genever」で、それが「gin」と略されたんだと思います。

名誉革命でイギリスに渡ったウィレム3世の治世中、ジンはイギリスで急速に普及し、国民的な飲料になりました。ジンの生産の奨励や税制改革を行った影響で、ジンは庶民の間で愛されるアルコール飲料として浸透しました。

イギリスでは独自のスタイルの「ロンドン・ドライ・ジン」などが作られ国民的なお酒となり、ジン・トニックなどのカクテルにも使用されるようになりました。

イギリスでのジンの普及を通じて国際的に人気になりました。ジンの美味しさや多様なカクテルの可能性が広まり、世界中で愛されるアルコール飲料となりました。

ジンの種類である「イェネーファ(jenever)」は、伝統的なジンのスタイルで、オランダ・ジンまたはダッチ・ジンとも呼ばれます。

ロンドン・ドライ・ジンがシトラスやスパイスの風味が強調された辛口のスタイルなのに対して、オランダ・ジンは甘味があり滑らかで芳醇な味わいが特徴です。クリアな透明度で、ジュニパーベリーの風味が際立っています。

オランダ・ジンの製法やスタイルは、他の地域のジンの発展に大きな影響を与えました。オランダ・ジンは、ジンの歴史の始まりです。

なぜオランダが「Dutch(ダッチ)」なのか