オランダゆかりの物事典

国旗

オランダの国旗

意味・解説

国旗とは、国家を象徴する旗で、政府機関や公式の場、国際会議、スポーツの国際大会やオリンピックなどで使用される。祝日や特別な行事などでも掲揚されることがある。

戦場で所属を識別する軍旗が起源とされる。船舶の国籍を示す商船旗として使われ、国が独立した際に独自の国旗を採用するようになった。

オランダとのつながり

国旗に多く見られる三色旗の起源は、オランダの国旗が由来とされる。

フランスの国旗(トリコロール)はオランダの国旗を模倣したものとされ、イタリア、ベルギーなどの国旗に影響を与えた。

ロシアの国旗は、初代ロシア皇帝が造船技術などを学んだオランダで国旗の必要性に気付き取り入れたという説があり、クロアチア、セルビア、スロベニア、スロバキア、ユーゴスラビアなどのスラブ諸国に影響を与えたと考えられている。

オランダの国旗は、国旗として使われた世界初の三色旗で、多くの国々の国旗に影響を与えました。

プリンスの旗

赤・白・青のオランダの国旗は、もともと「プリンスの旗」と呼ばれる三色旗に由来するオレンジ・白・青でした。

プリンスの旗は、オランダ祖国の父と呼ばれる「オラニエ公ウィレム1世」が紋章の色をもとにシンプルにデザインした三色旗で、オランダが独立に至った戦いで掲げられました。

オレンジ色の帯は徐々に赤色の帯へと変化していきました。これは、海上で色褪せやすい、識別しにくいなどの理由からといわれています。

1937年には、赤・白・青の三色旗が正式なオランダの国旗として制定されました。

国旗の色はオレンジ色から赤色になりましたが、オレンジ色はオランダの伝統的な色となっています。

なぜオランダがオレンジ色なのか