オランダゆかりの物事典

ベルギー

大航海時代の世界地図

意味・解説

ベルギーとは、西ヨーロッパにある立憲君主制国家で、首都はブリュッセル。オランダ、ルクセンブルクと合わせてベネルクスと呼ばれる。

正式名称「オランダ語:Koninkrik België」「フランス語:Royaume de Belgique」「ドイツ語:Königreich Belgien」「英語:Kingdom of Belgium」「日本語:ベルギー王国」。

オランダとのつながり

「ベルギー」の語源は、オランダ語でベルギーを意味する「België」に由来する。

ベルギーとの外交や貿易、交流が進む中でオランダ語「België」の発音に近い「ベルギー」という表記が使われ広まった。

ベルギーは、オランダ語が公用語の一つで、チョコレートビールワッフルなどが有名な国です。地理的にオランダとつながりが深い隣国で、フランスドイツ、ルクセンブルクと接しています。

ベルギー、オランダ、ルクセンブルクは、経済的協力と政治的協定による「ベネルクス」として、経済の発展と相互の連携を目指しています。

欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の本部が置かれている首都ブリュッセルは、オランダとベルギーの間に位置していて、外交や経済の中心として重要な役割を果たしています。

オランダとベルギーは、歴史的にも密接なつながりを持つヨーロッパの隣国です。

15世紀から16世紀にかけて、ベルギーとオランダの一部はブルゴーニュ侯国の支配下にありました。

ブルゴーニュ侯国の後、ハプスブルク家が支配します。オランダとベルギーはスペインネーデルラントとしてスペイン王国の支配下に入り、八十年戦争が起きます。

17世紀、八十年戦争でオランダは独立した一方、ベルギーはスペイン領ネーデルラントとしてスペインの支配下にありました。その後、オーストリア、フランスに支配されるなど複雑な歴史をたどります。

19世紀、ナポレオン戦争の後、ウィーン会議でネーデルラント連合王国が成立し、オランダとベルギーは統一されます。しかし1830年、文化的・宗教的な違いなどから独立を宣言し、ベルギー王国となります。

1831年には新国王を迎え、オランダとベルギーで戦いとなりますが、1839年にはオランダを含む各国がベルギーの独立を承認します。

現在オランダとベルギーは多くの文化を共有しています。美術、文学、音楽、食文化などの分野で交流し、お互いに影響し合ってきました。

オランダとベルギーは長い間友好的な関係を築いてきました。経済的、文化的な交流を通じて強い結びつきを持っています。

オランダの歴史の概要とは