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開催中の展覧会EXHIBITION


色彩の手ざわり

足利市立美術館企画展「色彩散歩 ―Promenade In Color― コレクション展2023」 特別展示
 連続個展



Vol.1:8月26日(火)〜9月10日(日)
さいとううらら 展「Dictionary 〜内なる響き〜」

Vol.2:9月12日(火)〜10月1日(日)
福山知佐子 展「異貌の花々」

Vol.3:10月3日(火)〜10月22日(日)
落合 京 展「久遠の夜を燃やして」

会場:特別展示室
観覧料:無料
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日:月曜日(9月18日、10月9日を除く)、9月19日(火)、10月10日(火)

*「色彩散歩 ―Promenade In Color― コレクション展2023」は下記の観覧料が必要です。
観覧料:一般710(560)円、高校・大学生500(400)円、中学生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
*各種障がい者手帳をご提示の方と付添者1名は無料となります。
*「あしかがいきいきパスポート」をお持ちの方、および両毛広域都市圏内にお住まいの65歳以上の方は無料です(住所・年齢を確認できるものをご提示ください)。
*第3日曜日「家庭の日」(9月17日、10月15日)は、中学生以下のお子さまを同伴のご家族は無料となります。

主催:足利市立美術館、
協力:公益財団法人足利市みどりと文化・スポーツ財団、一般財団法人おもい・つむぎ財団

 

 展覧会について---------------------------------------------------------------------------
 

 世界は色彩で満ち溢れています。光が照らし出す色彩を通して、私たちはものや風景、光景をとらえ、その存在を認識することができます。そして美術では、長い歴史の中で、絵具などさまざまな画材による色彩を用いて作品がつくられてきました。その中で美術家は、意識の内にある個々の記憶をもとに色彩を選び、そこに自己の感情や思想を込めて、創作を行ってきたといえます。  「色彩の手ざわり」は、辞書をかたどったオブジェをつくるさいとううらら、岩絵具と銀箔により花をめぐる景色を描く福山知佐子、鮮血のような赤色が目を奪う作品をつくる落合京による、3つの連続個展で構成されます。色彩への対し方はそれぞれ異なりますが、3名の作品は、身体や意識や深く触れてくるような特有の色彩感覚を持って現れています。色彩の手ざわりともいえるこうした感覚は、私たちが色彩の新たな世界を知るきっかけにもなるでしょう。





さいとううらら:《dictionary》1998年、水、空気、蝋





福山知佐子:《夕暮れーブラックパロット》2010年、和紙、膠、銀箔・岩絵具





落合京:《1stAID#9》2022年、キャンバス、紙・アクリル絵具


■ さいとううらら
芸術の根源は信仰と捉え、原始宗教や巨石信仰、マリア信仰に興味を持つ。仏・英・アイルランドを遊学、2006年から5年間滞在したマニラの街角にあるマリア像をフォトブック「道端のマリアさま」として写真で記録。作品鑑賞は個人的な心の体験であることを重視し、観る人それぞれの心の自由や作品の在り方について模索している。武蔵野美術大学大学院版画専攻修了。

■福山知佐子(ふくやま・ちさこ) 
東京都新宿区西新宿に生まれる。画家・毛利武彦に師事。絵画の領域からだけにとどまらず大野一雄、中川幸夫、若林奮より薫陶を受ける。甲状腺癌ステージ4であり、闘病しながら制作を続ける。画集に哲学者ジョルジョ・アガンベンの献辞を冠した『花裂ける、廃絵逆めぐり』(2021年、水声社)、著書に『反絵、触れる、けだもののフラボン』(2012年、水声社)、監著書に『デッサンの基本』(2012年、ナツメ社)がある。

■落合 京(おちあい・けい) 
2018年より2cmほどの絆創膏を作り始める。5000枚に到達した頃、血飛沫と絆創膏が戦う「1stAIDシリーズ」が始まった。2022年には1stAID#9が新進アーティストvol.20優秀賞を受賞。2023年3月に「1stAIDシリーズ」10作品を含む作品展「愛情の依代」を富士ロゼシアター特別展示室にて開催。今回の展覧会では、「1stAID#9」と最新作の「1stAID#10」、アネモネの花から着想を得た作品の展示を予定している。


足利市立美術館
Ashikaga Museum of Art

〒326-0802
栃木県足利市通2-14-7

TEL 0284-43-3131