本文へスキップ

次回の展覧会EXHIBITION


開館30周年記念展
コレクション展2024
Part I 南画 憧れた景色へのかけ橋 ―大山魯牛を中心―
Part II 前衛のかなたへ 浅川コレクションと現代の美術

2024年4月20日(土)〜6月30日(日)

開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日:月曜日(4月29日、5月6日をのぞく)4月30日(火)、5月7日(火)
観覧料:一般710(560)円、高校・大学生500(400)円、中学生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
*各種障がい者手帳をご提示の方と付添者1名は無料となります。
*「あしかがいきいきパスポート」をお持ちの方、および両毛広域都市圏内にお住まいの65歳以上の方は無料です(住所・年齢を確認できるものをご提示ください)。
*第3日曜日「家庭の日」(4月21日、5月19日、6月16日)は、中学生以下のお子さまを同伴のご家族は無料となります。

*5月18日(土)は「国際博物館の日」のため観覧無料となります。

主催:足利市立美術館
協力:公益財団法人足利市みどりと文化・スポーツ財団、一般財団法人おもい・つむぎ財団



 展覧会について---------------------------------------------------------------------------
 

 Part I
「南画」と聞くと何をイメージするでしょうか。中国の深山幽谷や仙人たちが住む理想郷、あるいは古臭くて取っ付きにくいというイメージを持つ人もいるかもしれません。南画は、江戸後期から幕末にかけて流行しましたが、明治になって「つくね芋山水(いもさんすい)」と揶揄され、その人気はだんだんと下火になっていきました。
そこで南画家たちは、なんとか南画を存続させようと工夫を凝らします。足利の田﨑草雲(1815-1898)もそのひとりで、琳派や南蘋派を取り入れ、その孫弟子にあたる大山魯牛(1902-1995)は、抽象画の要素を加えることで、南画の危機を脱しようとしました。
 所蔵品の中から大山魯牛を中心に南画をご紹介し、彼らが憧れた景色、そして南画を存続させるための試行錯誤とは何だったのか考えます。さらに、南画の精神を受け継ぐ現代作家の作品も併せて展示します。



牧島如鳩《蓬莱山図(小名浜風景)》昭和23(1948)年 絹本金地着色




田﨑草雲《蓬莱仙宮図》明治7年(1874)年頃 絹本着色 草雲美術館




大山魯牛《突兀》1960年代初 紙本着色




池大雅《松下談古図》 紙本墨画



Part II
「浅川コレクション」は1950年代から半世紀以上の間、画商として近・現代美術の展覧会企画や作品売買に携わった浅川邦夫氏(1932- )から足利市立美術館が寄贈を受けた、数百点の作品によるものです。浅川氏は最初、画家を志しますが、縁があって、日本における現代美術画廊の草分けの一つである南画廊の創業を手伝いました。ここでは12年の勤務の間に、日本を代表する作家の展覧会を数多く企画し、その後、自身が設立した画廊春秋を35年間にわたって経営しました。こうした画商人生を通じてつくられたのが「浅川コレクション」です。その中から本展では、当館で未公開の作品を紹介するほか、足利市立美術館が所蔵する現代の美術作品をご覧いただきます。



赤瀬川原平《一つの紙片から深入りしすぎた観光バス》1963年 紙・コラージュ




阿部浩 《空に漂う形 Ⅰ》1987年 紙・リトグラフ(PS版・石版石)多色刷




清水晃 《漆黒から》1992年 トレーシングペーパー紙、プラスチック・コンテ、油彩ほか


足利市立美術館
Ashikaga Museum of Art

〒326-0802
栃木県足利市通2-14-7

TEL 0284-43-3131