なぜ「オランダ(Holland)」と呼ぶのか

オランダの由来
日本で「オランダ」と呼ばれる理由は、ポルトガル語に由来する。
「Holland(ホラント)」は、オランダが独立に至った戦いで勢力を持っていたホラント州を指す言葉で、これが戦国時代にポルトガル人宣教師によって「Holanda(Hollandのポルトガル語)」と伝わったのが語源とされている。
オランダの歴史の概要とは
ホラントの語源
ホラントの語源には、hol(穴や窪地、凹地の意味)+land(土地、地域)とする説と、holt(雑木林、森)+land(土地、地域)に由来するという有力な説がある。
Holland=holt+land
干拓が進む前のオランダの一部には湿地や沼地が広がり雑木林があった。この低地地方特有の風景から「holtland(森の土地)」となり「Holland」の語源になったとされる。
16世紀初頭、ホラント州はオランダの中で経済的、政治的に重要な地域でした。
16世紀の中頃から17世紀にかけて、フランシスコ・ザビエルなどのポルトガル人宣教師は、日本で布教活動をしました。そこから「Holanda」と日本に伝わり「オランダ」が広まったと考えられます。
「ネーデルラント」の呼び名も当時のポルトガルで使われていたと思います。ですが、文書などに「Hollanda」の記述が見られることから、「Hollanda」がより一般的で、宣教師たちも「Hollanda」を使ったのかもしれません。
17世紀のオランダ黄金時代にホラント州は大きく発展します。
ホラント州にはアムステルダムやロッテルダムなど経済や文化の中心地が集中していました。オランダの商業に重要な役割を果たし大いに繁栄しました。
現在オランダのホラント州は州制度の改革により分割され、北ホラント州と南ホラント州の2つの州になっています。