オランダゆかりの物事典

レッテルを貼る

アムステルダム国立美術館研究図書館

意味・解説

レッテルを貼るとは、人物や物事などに対して、一方的に決めつけた先入観や偏見に基づいて判断を下し、評価や批判をすること。

商品などに、関連する情報や特徴を記載したラベルを貼ることから来ている。

オランダとのつながり

「レッテル」の語源は、オランダ語で手紙や手紙に書かれた文字を意味する「letter」に由来する。

「letter」が書かれた貼り紙(今で言うラベル)のことを「レッテル」と呼ぶようになり、貼り紙で特徴づけられることから「レッテルを貼る」となったようです。

日本には、オランダ由来の言葉が多く存在します。これは、17世紀にオランダと日本が貿易を始め、その後200年以上にわたって交流が続いたからだと考えられます。

鎖国で西洋との交流が制限されている中、オランダ東インド会社の商館だけが唯一の窓口になっていました。

当時のオランダはオランダ黄金時代を迎え、科学技術が発展していて、学問や科学に関連する言葉が日本に取り入れられました。

オランダと日本の交流は、貿易や学問だけではなく、洋風の文化や習慣、料理、建築物なども伝えました。

オランダと日本は長い交流の歴史があるため、日本に多くのオランダ由来の言葉が残っていて、現在も広く使われているのでしょう。