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次回の展覧会EXHIBITION


飯田善國展―色は光、光はことば―

2024年11月16日(土)~12月26日(木)

開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日:月曜日 観覧料:一般710(560)円、高校・大学生500(400)円、中学生以下は無料
()内は20名以上の団体料金
*各種障がい者手帳をご提示の方とその介護者1名は無料となります。
*「あしかがいきいきパスポート」をお持ちの方、および両毛広域都市圏内にお住まいの65歳以上の方は無料です(住所・年齢を証明できるものをご提示ください)。
*第3日曜日「家庭の日」(11月17日、12月15日)は、中学生以下のお子さまを同伴のご家族は無料となります。
主催:足利市立美術館
協力:公益財団法人ハーモニック伊藤財団TRIAD IIDA-KAN、一般財団法人おもい・つむぎ財団




 展覧会について---------------------------------------------------------------------------
 

 飯田善國(1923 -2006)は足利出身の彫刻家です。飯田の作品が生まれる背景として見落としてはならないのは詩的な発想とその実践です。
 飯田は二十歳で学徒出陣し戦地に駆り出されました。 戦争は彼の内面を深く傷つけました。虚無に傾く心情を救ったのは芸術でした。「無に到ってはじめて完璧な美が成就する」という西脇順三郎の詩論が彼を支えました。飯田にとって「無」とは 永遠・無限であり、自由でした。
 ヨーロッパから戻った飯田は、西脇順三郎の詩を視覚化した詩画集《クロマトポイエマ》を手がけます。これは「色がつまるところ一番物質の中で光に近い」という考えのもとアルファベットを色に置き換え生まれたものです。これを彫刻に応用し、異なる言葉や素材を色のついたナイロンロープで繋げました。ここに言葉を色(光)に変換する系が 生まれます。色彩を介して「ことば」を「もの」の世界に組み入れる飯田の意図が見うけられます。 逆に「もの」の側から見れば「ことば」という物質ではない要素が組み込まれたことになります。これを発展させると「見えない彫刻」という概念が生まれます。ここには飯田の詩集 『円盤の五月』などに見られる、詩の分野でなければ不可能な内的時空の創造が大きく関与しています。これは物質宇宙に対する異議申し立てであり、そこからいかに自由になるかという願いが込められています。
 本展は、通奏低音のように飯田の初期から晩年を貫く詩的な発想とその現れである詩作を軸にし、そこから彫刻や絵画がいかに展開したのかを観るものです。

→こちらから出品リストをご覧いただけます


【関連プログラム】

■開催記念鼎談 飯田さんの思い出  
 水沢勉氏(美術史家・美術評論家・元神奈川県立近代美術館館長)
 山田敦雄氏(元目黒区美術館学芸員)
 朝木由香氏(神奈川県立近代美術館学芸員)
日時:11月16日(土)午2時より
会場:市立美術館多目的ホール(定員:60名)

■対談1:飯田善國のモニュメントについて
 大久勉氏(元ナスエンジニアリング株式会社景観部)
  山田敦雄氏(元目黒区美術館学芸員)
日時:12月8日(日)午後2時より
会場:市立美術館多目的ホール(定員:60名)


対談2:『円盤の五月』について 
 田中聰氏(作曲家)
 山田敦雄氏(元目黒区美術館学芸員)
日時:12月14日(土)午後2時より
会場:市立美術館多目的ホール(定員:60名)

■『円盤の五月』コンサート 
 松井亜希氏(ソプラノ)
 井上郷子氏(ピアノ)
  間部令子氏(フルート)
日時:12月14日(土)午後4時より
会場:artspace & cafe(足利市通2丁目2658 Tel. 0284-82-9172美術館から徒歩2分)
  (定員:45名)
→こちらから曲目をご覧いただけます


■学芸員によるギャラリートーク 
日時:11月23日(土・祝)、12月22日(日) 各日14:00〜15:00

■学芸員による鑑賞ワークショップ 
日時:12月15日(日) 各日14:00〜15:00
対象:小学生~一般

※鼎談・対談・コンサートに参加希望の方は電話(0284-43-3131)でお申込みください
 定員になり次第締め切らせていただきます
※ギャラリートーク・鑑賞ワークショップに参加希望の方は当日午後2時に美術館入口受
 付までお集まりください(予約不要)
ギャラリートーク・鑑賞ワークショップの参加
には観覧券が必要です(高校生以上)


足利市立美術館
Ashikaga Museum of Art

〒326-0814
栃木県足利市通2-14-7

TEL 0284-43-3131