将棋盤の裏の凹みの意味とは
将棋盤の裏にある凹みの名前や意味と俗称や言い伝えについてです。
将棋盤の裏の「ヘソ」
将棋盤の裏には、一般的に「ヘソ」と呼ばれる、四角形の凹みに四角錐を埋め込んだような切子形の空洞があります。
「音受け」の効果
将棋盤の裏にある凹みの正式名称は「音受け」といいます。音受けには、将棋盤の裏面が空気に接触する面が少ないため、盤が反ってしまうのを防ごうとする工夫とともに、駒の音の響きをよくする効果があります。
「血溜まり」の由来
「音受け」には「血溜まり」の俗称があります。裏面の空洞が、いつしか「くちなし」を「口無し」にかけて、助言した者の首を斬って、その血溜まりにするという言い伝えが生まれ、そう呼ばれるようになったとされます。
参考資料
- 窪寺紘一『日本将棋集成』人物往来社, 1995