趣味将棋事始

将棋の駒の並べ方

将棋の駒の並べ方の作法と、大橋流と伊藤流の並べる順序の解説です。

並べ方の作法と順序

まず、上手が駒箱から駒を盤上に出します。上手が王将を置いてから、下手が玉将を置きます。あとは交互に並べていきます。駒を並べる順序は、将棋家元による大橋流と伊藤流の2つがあります。

※「双玉」と呼ばれる、玉将が2つの場合もあります。

大橋流(おおはしりゅう)

「大橋流」とは、江戸時代の将棋家元、大橋家式の駒の並べ方のことで、中央から左、右の順序で並べます。

9 8 7 6 5 4 3 2 1
19 17 15 13 12 14 16 18 20
10 11
8 6 4 2 1 3 5 7 9

大橋流は、多くのプロ棋士が採用しています。大橋流と伊藤流の2つが現在でも習慣として残っていますが、並べ方は基本的には自由です。

伊藤流(いとうりゅう)

「伊藤流」とは、江戸時代の将棋家元、伊藤家式の駒の並べ方のことで、香、角、飛車を最後に並べます。

9 8 7 6 5 4 3 2 1
8 9 10 11 12 13 14 15 16
19 20
17 6 4 2 1 3 5 7 18

伊藤流は、駒を並べている途中で、香、角、飛車の利き敵陣に直接当たらないように配慮した並べ方といわれています。

参考資料