某クラス会長にページジャックされてしまいました。とってもダービーなお方はどうぞ・・・とほほ。 

キングマンボーのへや

第48回:冬休み企画発表!あの作品が再び上陸!?

ここに、かつての最強タッグが再び再現される!

脚本:「キングマンボーのへや」原作者・江村
「DB探偵団」原案者・長浜一男
そして・・・今回の「冬休み企画」は2タイトルの合体作品!その名も!
「キングマンボーのへや・2001年冬休み企画!」
「へやドラマ+DB探偵団〜原作者・江村の手抜き!〜」〜As Ever〜

TAKUMI  「・・・手抜き以前の問題だな。」
帝王     「結局やる事ないからこれをやるのか。」
マンボー   「難儀だなぁ・・・。」
原作者・江村 「まあ・・・よろしく頼むよ。」
TAKUMI  「それより、『DB探偵団』って確かこの『キングマンボーのへや』の原形とか言う話しを聞いたのだが。(「ザ 対談!参照)」
原作者・江村 「まさにその通り。『へや』の原形と言うよりは『文章体』の原形と言った方がいいかもね。」
マンボー   「俺も読んだけどさぁ(「へやドラマ」C参照)・・・確かに文章スタイルが似ている。けどこの2タイトル、方向性がまったく違うような気がするのだが?」
???    「それは大丈夫ですよ!うちとえむちゃんで話し合って作ったから。」
帝王     「誰だ貴様は!!」
原作者・江村 「『DB探偵団』の生みの親と言っても過言ではない、私の親友の」
長浜一男  「長浜一男(ながはまかずお)です。よろしく。」
マンボー   「これはこれはご丁寧に。」
原作者・江村 「彼とは幼稚園から中学まで一緒の学校に行っていた腐れ縁なのだ。」
TAKUMI  「ほぉ・・・で、今回は会長の手抜きに付き合わされたって訳か。」
帝王     「フン!同情をしてやろう!」
長浜一男  「なんか・・・やっぱりえむちゃんらしい事やってるなぁ。」
マンボー   「ところで今回のサブタイトル『As Ever』とはどういう意味?」
長浜一男  「『今までと同様に』と言う意味があります。」
帝王     「ほぉ・・・そのサブタイトルと物語、絡みがあるのか?」
原作者・江村 「それは読んでからのお楽しみだよなぁ。」
長浜一男  「そうそう!」
TAKUMI  「フン!きいた私が馬鹿だった!」
帝王 「それは私のセリフではないか!」
マンボー 「・・・・・・と言う訳で。今回は『オープニングナンバー』と『エンディングナンバー』があるそうで。」
原作者・江村 「おう。入れられたら良いなと思っていたのだ。」
長浜一男  「そうなんですよ。」
山      「そいつは楽しみだ。」
帝王     「フン!なんでここに山がいるのだ!」
TAKUMI  「しかもそれ俺のセリフ・・・。」
長浜一男  「何はともあれ!うちとえむちゃんの最強コンビで送る『へやドラマ+DB探偵団〜原作者・江村の手抜き!〜』〜As Ever〜! お楽しみです!あっ、ちなみにうちも出ています。」
帝王     「フン!この私に断りもなく宣伝するとはいい度胸ではないか?」
マンボー  「まあ、次回から更新スタートです。」
原作者・江村 「つーか俺今気づいた。今回「KMR」誰も出てない・・・。」
マ&T&帝  「なにぃーーー!?!?!?」
TAKU    「俺も出てないのか!?」
松島     「この松島赤田もか!?」
原作者・江村 「うーむ・・・帰って原稿にひねりを入れないと・・・。」
長浜一男  「今日は徹夜か・・・。」 

第49回:「へやドラマ+DB探偵団〜原作者・江村の手抜き!〜」〜As Ever〜

・ キングマンボーのへや 推薦曲17
・「へやドラマ+DB探偵団〜原作者・江村の手抜き!〜」〜As Ever〜オープニングナンバー1:TIGHTROPE
ボーカル:相川真一郎

真一郎 「追いかけても追いつけない あなたはただ悲しく笑うね 遠くを見るその瞳に 吸い込まれて身動きが取れない
抱きしめても抱きしめても 君の心判らなくなるよ その笑顔の奥に眠る 誰かにそう気づいてしまった
この想い 叶うならGive you my heart Give you my soul
言わないで 聞かないで 笑わないでもう

君を連れ去ってもいいの?離れられない たとえ全て壊れても 心乱れてく
勝手なのは判ってる止められない

溺れてゆく見えなくなる 叫び声は波に消されて 孤独な夜包まれてく 君の嘘が胸に突き刺さる
もう少し あと少しThrough the night Hold you tight
手に入れる ためならば 構わないよさあ

君を連れ去ってもいいの?離れられない たとえ全て壊れても 心乱れてく
勝手なのは判ってる止められない
君に触れるとどうして 何も見えないの?迷い込んだ子猫みたい
Walk on TIGHTROPE together

もう少し あと少しThrough the night Hold you tight
手に入れる ためならば 構わないよさあ

君を連れ去ってもいいの?離れられない たとえ全て壊れても 心乱れてく
勝手なのは判ってる止められない
君を好きになっていいの?ここにいてもいいの?
不安な夜に包まれてWalk on TIGHTROPE together」

・ キングマンボーのへや 推薦曲18
・「へやドラマ+DB探偵団〜原作者・江村の手抜き!〜」〜As Ever〜オープニングナンバー2:抱きしめる他に何が出来るんだろう?
ボーカル:江村直人

江村 「眠る君の窓越しに 空が 痩せた月を朝焼けに 溶かすよ
理由もなく 時は流れ 君ひとりを大人にするよ

晴れた終末は海まで歩いて 嵐の夜にはベットでじゃれあったね
夢の破片(かけら)さえ探せない僕が 君のために今何が出来るんだろう?
...抱きしめる他に

夏の恋に火傷した 胸は 冬の前に優しさを ねだる
粗削りな 愛はいつも 君の笑顔憂鬱にするよ

出会いの微熱に二人は輝き Kissをばら撒いて星屑集めたね
魔法が途切れて踊れない僕は 君のために今何が出来るんだろう?
...抱きしめる他に」

・ キングマンボーのへや 推薦曲19
・「へやドラマ+DB探偵団〜原作者・江村の手抜き!〜」〜As Ever〜オープニングナンバー:as ever
ボーカル:相川真一郎・江村直人

真一郎 「駅に向かう 慣れた道 いつものように 寄り添いながら
僕に向かって 話す時 幸せな 笑顔をくれる
その顔を もう少し 見る為に 速度を落とし
頬に当てる 柔らかい その手を握りしめた」
江村 「改札を挟んだ向こう側 僕が見えなく なるまで 何度も 小さく手を振る」

真&江 「きっと幸せが 当たり前に変わる日が来て」
江村 「その笑顔さえ 見慣れた日々が訪れても」
真&江 「そんな日常を守りたいって事は 大袈裟じゃなく」
真一郎 「永遠と言えるよ 弱さ隠さず歩いて行こう
この先も二人で」

江村 「帰り道 交差点を 渡る途中 君から僕に
「またすぐに 会いたい」って 短い文字が届いた」
真一郎 「君の好きなあの曲を鼻歌まじりで歌い 速度を ほんの少し 上げて歩くよ」

真&江 「きっと幸せが 当たり前に変わる日が来て」
真一郎 「その笑顔さえ 見慣れた日々が訪れても」
真&江 「そんな日常を「相変わらず」なんて笑いあえれば」
江村 「それで十分だよ 同じ 気持ち だったら良いな
この先も そこに辿り着くまで様々な思い 不安や嫉妬心や疑心や勘違いが
あるとしても 乗り越えるたびに絆が深まるなら
いっそどこまでも 連れて行こう」
真&江 「きっと幸せが 当たり前に変わる日が来て」
江村 「その笑顔さえ 見慣れた日々が訪れても」
真&江 「そんな日常を守りたいって事は 大袈裟じゃなく」
真一郎 「永遠と言えるよ 弱さ隠さず歩いて行こう」
真&江 「この先も二人で」 

第50回:「へやドラマ+DB探偵団〜原作者・江村の手抜き!〜」〜As Ever〜

プロローグ:朝っぱらから目のさめるような・・・

深夜の桐生○○○一高校。ここで、とんでもないプロジェクトが進んでいた。
誰も立ち入りそうに無い所にある一つの教室。そこが奴等のアジトだ。
縦長の机が正方形になるように並べられている。そこで会議が行われている。
部下@    「相川真一郎。ごく普通の高校生で成績普通。昔空手をやっていただけあってその拳から繰り出される打撃はかなりの物。至近距離戦は要注意・・・。遠距離戦に持ち込んだ方が効率が良いですね」
御偉い    「・・・・・・次」
特に興味なさそうに言い放つ「御偉い」
部下A    「鷹城唯子。成績優秀。こちらも昔から空手をしていて現在は柔道部に在籍。至近距離戦はこちらが不利となると推測。相川同様、遠距離戦に持ち込むのが有利かと。」
御偉い    「・・・・・・次」
「部下@」の時と同じ態度を取る「御偉い」
部下B    「江村直人。データ不明です。」
御偉い    「不明?それはどういう事?」
それを聞いた「御偉い」の態度が変わった。
部下A    「それが・・・我々がデータ採取をする為の尾行に気づき・・・」
御偉い    「逃げられてしまうと言う訳ですか。」
そう言いながら座っていたイスから立ち上がる「御偉い」
握りこぶしを作りほくそ微笑む。
御偉い    「それでこそ・・・潰し甲斐がありますわ!江村は後回しにし、2人を先に始末してしまいなさい。」
@&A&B 「ハッ!全ては我らの正義の為に!」

翌日・・・・・・
江村直人は少し早めかと思いつつ登校道を歩いていた。
その途中で鷹城唯子と出会った。部活の朝練があるとの事だ。
そしてこの場になぜ相川真一郎がいないかと言うと・・・「夜型の真一郎=朝に弱い」加えて「面倒な事が嫌いな江村=わざわざ真一郎を起こすような事はしない」と言う、立派(?)な方程式が立てられるのだ。
野々村小鳥が海外へ引っ越してから早数ヶ月の時が流れた。
あれから江村の元には手紙がちょくちょく届く。それが届いては真一郎・唯子に見せていた。今日もそのやり取りが行われていた。
唯子    「そうか・・・やっと英語に慣れてきたんだ。」
内容を読みながら独り言のように呟く唯子。それを何食わぬ顔で眺める江村。
第3者から見ればかなりミスマッチな組み合わせだが、「絆」の強さは誰にも負けない親友同士だ。
唯子    「ねえねえ。小鳥が居なくて淋しいんじゃないの?」
一通り読み終えた唯子が江村に尋ねる。江村は少し笑い答える。
江村    「べつにぃ。大した事はない。」
唯子    「またまたぁ。素直じゃないねぇ、江村君は。」
何時もならここで「江村愛用ハリセン」の音がこだまするのだろう。
だが、江村は小鳥がいなくなってからアレは封印したのだ。また当分、ハリセンで殴る相手がいないから。
江村    「それに・・・電話がたまにかかってくる・・・し。」
背伸びをしながら江村なりの自分へのフォローが入る。
その時、左手薬指にしている銀の輪が日の光で輝く。これと同じ物を小鳥も同じ所に付けている。
江村にしてみれば命の次・・・いや、命より大切なものなのであろう。

唯子    「じゃあ、私こっちだから。」
校門をくぐると唯子が一言。そして、走って柔剣道場へと急ぐ。
江村が「頑張ってこいよ!」と声をかけようとしたその時、事は起きた。
何気なく校舎の窓を眺めながら歩っていた江村の目に飛び込んできたものは、落ちてくる植木鉢。
落下地点が唯子の頭上だと言うのに気づくのに時間はかからなかった。
江村    「唯子伏せろ!」
大声と共に江村はセカンドバックを投げる。
唯子    「えっ?きゃあ!!」
頭上に植木鉢が当たりそうになる瞬間、唯子を守るかのように江村のセカンドバックが植木鉢を弾き飛ばす。
何がなんだか分からない唯子はその場にひざまずく。
江村    「大丈夫か!?怪我は!?」
唯子    「・・・怪我はないみたい。」
所々確認をした唯子が江村を見上げて言う。それを聞いた江村は緊張感の取れたため息をする。
江村    「よかった。しかし・・・」
キッと江村の目が真剣な眼差しへと変わり、植木鉢が落ちてきた窓を見る。
江村    「廊下側の窓か・・・妙だな。」
その言葉の意味が唯子にはよく分からない。
唯子    「それどう言う事?」
江村    「分からないか?廊下側の窓の近くに植木鉢は飾られていないんだ。」
つまり、江村の言いたい事はこうだ。
廊下側の窓の近くには植木鉢が飾られていない。それにもし飾ってあって何かの拍子で落ちてしまったのならば、校舎の壁と垂直な線を描きながら植木鉢が落下するはず。校舎から数メートル離れていた唯子の頭上が落下地点になるはずがないのだ。
唯子    「つまり・・・どういう事?」
こういう事に鈍い唯子はまだ自分の立たされている立場が分かっていない。
シブシブ江村が口を開いた
江村    「つまり・・・お前は誰かに狙われたって事だ。まあ、確証はないけどな。」
それを聞いてから三十秒後・・・ようやく事の大きさに唯子は気づき、驚きと戸惑いの表情を隠せない。
そしてこれは・・・まだ序の口にしかすぎない事を知るよしもない。

昔・・・私はいじめの対象だった。
何か腹ただしい事があれば「怒りの矛先」はいつも私に向けられていた。
死んでも良いと思った・・・・・・そんな私を助けてくれた「一筋の光」
その人の言葉の一つ一つが私の心を癒していく。
名前は聞きそびれてしまったけれど・・・もう1度、あの人に会える気がする。
あって今度こそお礼を言いたい。「あの時はありがとう」と。
めぐみ・・・?めぐみ〜〜〜〜〜〜〜!!

実夏    「恵美!め〜ぐ〜みぃ!」
恵美    「ふぁ・・・みかちゃん?」
実夏    「やっと起きたか。早くしないとパン売り切れちゃうよ?」
起きたばかりのこの女子生徒「新堂恵美(しんどうめぐみ)」には、友人の「支倉実夏(はせくらみか)」の言っている事の意味が良く分からなかった。起きたばかりなので頭が働かない。そんな恵美も実夏に時計を指差されてやっとその言葉の意味を理解する。
恵美    「あ・・・もうお昼?」
実夏    「『もうお昼?』って・・・これだからこの天然娘は。」
一気に疲れた実夏。その疲れの元凶である恵美は、なぜ友人の実夏が疲れているのか分からないでいた。
実夏    「取りあえず、食堂に行こう。この時間じゃもうパンは無理だろうし。」
恵美    「うん、行こう。」
2人は自分達の教室から出て、食堂を目指す。

第51回:「へやドラマ+DB探偵団〜原作者・江村の手抜き!〜」〜As Ever〜

第1話:事の真相は限りなく大きく・・・

新堂恵美と支倉美夏の出会いは普通だった。
恵美は出生からこの「桐生市」の出身だが美夏は「前橋」の出身。しかし、美夏は引っ越す前「桐生市」に住んでいたと言う事が話しのきっかけとなった。それから話しをしているうちに気があってきたと言う訳だ。
食堂について2人は「日替わり定食」を注文し、席につく。
いざ食べようとした恵美は一際騒がしいテーブルに目がいく。
実夏     「もぐもぐ・・・ん、どしたの恵美?」
1人黙々と食べていた美夏が、ハシを持ったまま止まっている恵美に気づき声をかける。
恵美     「うん、あそこのテーブル賑やかだなぁって。」
美夏     「えっ・・・ああ。恵美知らないの?有名じゃん。」
恵美     「そうなの?」
美夏     「いい?まず隣りからおかずを取ろうとしているのが鷹城先輩。で、自分のおかずを守ってるんが相川先輩。学校もが認めるラブラブなカップルよ。」
美夏の説明に習い確認を取る恵美。
そして、反対側のイスに座っているもう1人の男子生徒に恵美が気付いた。
恵美     「あの人は?」
美夏     「えっ・・・あのお茶を啜ってる人?あの人は江村先輩。まあ、簡単に言えばあの2人の御目付け役ね。野々村先輩は知ってるよね?」
「野々村先輩」、恵美が唯一年上の先輩で面識のある人だ。
図書館で良く顔をお合わせ、読んでいた本が共通している事から会話をするようになったのだ。
美夏     「その野々村先輩の彼氏があの人。」
恵美     「へぇ〜、そうなんだ。」
どこから流れたのだろうか、江村と小鳥の関係?美夏は一通りの説明を言い終えると再びご飯を口に運ぶ。
恵美は相変わらず「一際騒がしいテーブル」を眺めている。何か引かれる物を恵美は感じていた。
真一郎    「いい加減にしろよな!」
唯子     「いいじゃない!まだそんなにあるんだから!」
真一郎    「だったらお前のおかずもよこせよ!」
一向にこの2人の騒ぎはとどまる所を見せない。いい加減、この2人の行動に江村は半ば呆れてものも言えないでいた。
唯子     「あー!唯子のおかず取ったぁ!!」
真一郎    「いいじゃないかよ1つくらい!」
江村     「ハァ・・・・・・お前らいい加減静かに飯を食うと言う事を覚えろよな。」
持っていた湯飲みをテーブルにおき、呆れ加減で江村が注意をする。
が、こうも2人でヒートしてしまうと例えそれが江村であれ、周りの声が聞こえなくなってしまうものなのだ。
江村     「ハァ・・・もう勝手にやってなさい。」
そう言い残し、江村は食堂を後にした。当然、江村が立ち上がった事にこの2人はまったく気付いていない。
それから30分ぐらい「おかず奪取騒動」は続いた。授業に遅刻している事にも気付かずに・・・
恵美 (江村先輩・・・か。)
どことなく懐かしい雰囲気を江村から感じた恵美は授業中も何処であったのかを考えていた。
が、結局は思い出せずに放課後を迎えてしまった。下駄箱への道のりも、その事で頭がいっぱいだった。
美夏     「めぐみ〜。よそ見して歩ってたら危ないよ〜。」
遥か後方から美夏の声が聞こえたが恵美はまったく気付いていない。と、その時・・・
まがり角で誰かとぶつかってしまい、恵美はバランスを崩し廊下に叩き付けそうになる。
恵美     「きゃあ!!」
??     「くっ・・・!」
「やってしまった」と、恵美は思っていた。今月だけで何度目であろう。
昔からこの「おっちょこちょい」な性格は変わらず、そのせいで「いじめ」にあってたって言うのに・・・
??     「おい」
ああ・・・何で私はこうなのだろうか・・・
??     「何時までその状態を保ってるつもりだ?」
恵美     「えっ!?」
恵美は閉じていた目を開き、今自分がどういう状態なのかを確かめた。
ぶつかってしまった相手が体勢を立て直し、倒れそうになる恵美の右手を掴んで倒れるのを阻止してくれたようだ。
美夏     「ちょっと恵美、大丈夫?」
心配して走ってきてくれた美夏が、軽く息を切らせながら声をかけてきた。
恵美     「うん、なんとかね。」
美夏     「まったくあんたって子は。ありがとうございました、江村先輩。」
その言葉に驚きの表情を浮かべながら、恵美は助けてくれた張本人の顔を見た。それは紛れもなく、先ほどから自分の頭の中で突っ掛かっ
ていた江村だった。
江村     「こっちこそよそ見していて悪かったね。ああ、右手いきなり引っ張っちゃったから・・・手首痛くない?」
恵美     「えっ・・・いえ、大丈夫です。」
江村     「よかった。もし痛くなってきたら湿布でも貼っておくといいと思うよ。新堂さん」
恵美     「どうして私の名前を・・・?」
江村     「覚えてないかな?中学の時一緒の委員会だった事。」
ここまで聞き、ようやく恵美は自分の中でまとまりがついた。
「なぜこの人に懐かしい雰囲気を感じたのか」それは中学生の時ずっと同じ委員会で顔見知りだったからなのだ。
他の同じ委員会の先輩と違い、この江村だけは恵美に心を開いて接してくれたのだ。
恵美     「あ・・・お久しぶりです。」
江村     「うん。まさか一緒の高校だったとは驚きだよ。それじゃ、俺急ぐからこれで。ぶつかっちゃって本当にごめんね。」
軽く頭を下げ、江村は早足で何処かへ歩って行ってしまった。恵美も、ようやく自分の中で突っ掛かってた物が取れ、スッキリした感じを覚えていた。
それから美夏と寄り道をし、日が落ちるちょっと前に別れて恵美はその足で帰宅した。

真一郎    「あー・・・すっかり遅くなっちゃったな。」
信号待ちをしている真一郎が独り言のようにポツリと一言。それを聞いた唯子が少し「ムスッ」とした顔になる。
唯子     「それ、私に対する嫌味?」
それを聞いた真一郎は慌ててフォローを入れた。
真一郎    「違う違う!暗くなって星が良く見えるなぁ・・・て思ってさ。」
何となくフォローになっていないような気がするが、その場はそれで落ち着いた。
なぜ2人の帰りが遅くなったか。日が落ちるのが早くなり「夜道では痴漢が出る」と言う噂が立ち、それが怖くて唯子は真一郎に部活が終わるまで待っててもらい一緒に帰る事にしたのだ。もちろん、唯子の独断で決まった事で真一郎に解答権はない。
反対側の歩道・自転車用の信号が赤になり、車線用の信号が黄色になりかけたその時・・・事は起きた。
真一郎は「ドンッ」と背中を誰かに押された。その反動で車線に飛び出して倒れてしまう格好になってしまった。
唯子     「真一郎危ない!!」
唯子の声が聞こえた時、真一郎には自分の立たされている状態が分からなかった。
そう、それが例えトラックに引かれそうになっていると言う事であったとしても・・・。
気付いた時には回避はほとんど出来ない状態だった。
真一郎    「うわっ!?」
その場に蹲り目を閉じ、後は運命にすべてを託した。
今までの自分の人生が「走馬灯」の様に蘇ってきた。
真一郎    「あぁ〜・・・10代で俺は死んでしまうのか・・・」
江村     「それはないから安心しろ。」
その言葉を聞いた真一郎は慌てて閉じていた目を開いた。そこにはしゃがみこんで自分の顔を眺めている江村の姿があった。
江村     「何時までその状態でいるつもりだ?」
真一郎    「江村!?えっ、俺死んだんじゃ・・・!?」
混乱真一郎を見て「取りあえず生きてるか」と理解し、江村は立ち上がった。
江村     「・・・お前は大丈夫だろうな。」
真一郎    「・・・え?」
江村の言っている事の意味が良く分からない。そして、江村の目線を辿っていくとフロントから電柱に突っ込んでいるトラックの無惨な姿があった。それを見て、ようやく自分が助かったという真実を飲み込んだ。トラックの運転手の瞬時の判断により、真一郎は一命を取り留めたのだ。
真一郎    「俺死ぬかと思った・・・」
今度は立とうとして腰が抜け尻餅をついてしまった真一郎。そんな真一郎を心配し、野次馬の隙間を通って来た唯子が現れた。
唯子     「真一郎!!よかった・・・怪我はないよね?」
真一郎    「ああ・・・なんとかな・・・」
涙声の唯子に多少放心状態ながらも真一郎は自分の状態を説明し、そんな真一郎を見て唯子は一安心だった。
それを微笑ましく見ていた江村の目は真剣な物になり、2人に言った。
江村     「これで何となく・・・自分の立たされている立場を理解出来たか?」
真&唯    「え・・・?」
江村     「朝の唯子といい・・・そして、今の真一郎といい・・・。1日でこれだけ自分達の身の回りで事故が起きてるんだ。何か変だと思わないのか?」
「そう言われると」と言った感じで2人は考え、事の大きさにようやく気付いた真一郎が江村に言った。
真一郎    「それってつまり・・・」
とてつもなく恐ろしい事なのでここから先が言えない。真一郎の態度を見て江村はうなずく。
唯子 「・・・・・・・・・」
唯子は唯子で深刻そうな表情を浮かべた。が、
唯子     「・・・どういう事?」
やはりと言うか何と言うか・・・・・・こういう事に鈍感な唯子なのであった。これを聞いた真一郎は一気に緊張感が取れてしまった。
江村     「・・・つまり、お前らは確実に誰かに狙われてるって事だ。」
再び三十秒後・・・唯子は事の真相の大きさに気付く。
そして、ここから江村達の影の組織への挑戦が幕を上げた。

第52回:お正月しょっぱな号!

2001年だけでこの「キングマンボーのへや」は色々な事があった。
原作者が交代しました:キングマンボー → 原作者・江村
新しい仲間が出来ました:帝王さん・田村仁乳(仮名)さん・松島赤田(芸名)さん・相川真一郎さん・鷹城唯子さん・野々村小鳥さん・江村直人さん・山さん・あやか命さん(以下「あや」と略部有)S木さん・SHINING−WIZARDSさん(以下「S−W」と略部有)・Tonさん・dosukoiさん・はやひでさん(以下「はや」と略部有)
涙がありました・・・:夏編「へやドラマ」〜White Summer Snow 〜 完成直前で吹っ飛ぶ・・・。
崖っぷちにも立たされました:原作者・江村、パソコン直るも夏休み企画下書き提出日あと3日(激動の3日間)
無念を乗り越えスタッフが頑張りました:秋編「へやドラマ」〜Dear Friends〜 無事更新終了
旅に出ました:原作者・江村 審査・調査委員会会長・田村 異境の地・東京へ旅行気分で出陣
初めて誇りを持てました:原作者・江村 4期連続クラス会長に就任
喜びがありました:「KMR」メンバー・それぞれの「道」が決まる
・「KMR」内・進路決定者発表(決定者順)
1.田村仁乳(仮名)さん 2.キングマンボーさん 3.原作者・江村さん 4.TAKUMIさん 5.相川真一郎さん・鷹城唯子さん・野々村小鳥さん・江村直人さん
6.松島赤田(仮名)さん 7.SHINING−WIZARDSさん 8.帝王さん・S木さん
・慌ただしく過ぎていった個々の活動は無事に終了。「KMR」内・「合格・内定率:100%」を記録。来年は、山さんの番です。
競馬の予想に燃えました:グランプリ予想Vol.1「宝塚記念予想杯争奪戦」・Vol.2「有馬記念予想杯争奪戦」

色々あったこの「キングマンボーのへや」
いよいよ・・・・・・今回で最終回・・・・・・
おつかれさまでした・・・・・・「キングマンボーのへや」(涙)
さようなら・・・・・・「キングマンボーのへや」(涙。そして・・・・・・笑!)

マンボー    「なーんて事はなく、来年もガンガン更新していきますよ!」
TAKUMI   「今年ともおさらばだ!カウントダウン!30・29・28」
帝王&S木  「27・26・25」
江&真&唯&小「24・23・22」
あや&はや  「21・20・19」
dosukoi   「18・17・16」
Ton&S−W 「15・14・13」
松島&TAKU 「12・11・10」
A田&田村   「9・8・7」
EP&EF&山 「6・5・4」
原作者・江村  「3・2・1!!」
KMR一同   「ゼロー!! A Happy New Year!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
lあけましておめでとうございます。 l
l 今年も一年、「キングマンボーのへや」をよろしくお願いします。 l
l l
l By「キングマンボーのへや」一同 l
l l
l−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−l

EF     「それでは2002年最初の一曲!みんなで歌いましょう!かなり懐かしい歌です。TOKIOで『Oh! Heaven』です!歌詞カードを用意しているので分からない方は持っていってください!」

KMR一同 「Oh! お願いさTake Me To Heaven こんな時代さえキミとならHeaven」

マンボー  「胸の奥熱く溶かすテキーラ」 TAKUMI 「夜空光る星はたぶんビーナス」
帝王    「ダメなぼくと知ってても いつもそばにいたんだね」 TAKU 「何度 転んだとしても」
原作者・江村 「Don't Worry」 松島 「Be Happy」
マ&TKM&帝&TK&原・江&松 「天使が見守る時を」

あやか命  「Oh! お願いさTake Me To Heaven」 はやひで 「こんな時代さえキミとならHeaven」
T・o・n   「Oh! 長い夜も越えてみようよ」 dosukoi 「いつでもI'll Be Alright」
あ&は&T&d 「天使は夜明けに来るから」
KMR一同  「Clap Your Hands,Close To Heaven
Clap Your Hands,You're My Heaven きっとね!」

A田     「誰も胸に傷を隠しSmile」 田村 「たまにそんな余裕もなくてSo Cry」
EP     「真実なんかテレくさいよと 本当の自分から逃げてた」 EF 「『友達でいたかったよ』と」
S−W   「Don't Worry」 山 「Be Happy」
A&田&P&F&S−W&山 「ほんとは実は好きだよ」
真&唯   「Oh! 君の愛でTake Me To Heaven どんな経験さえキミとならHeaven」
江&小   「今 生きている声がしたなら どこにいても平気 天使が夜明けに来るから」
KMR一同 「Clap Your Hands,Close To Heaven
Clap Your Hands,You're My Heaven きっとね!」

あ&は&TK&Tn 「生まれた時はみんな 見えた翼」
マ&TKM&帝&原・江&松 「ずっと見えなくて不安におびえてた夜」
A&田&P&F&S−W&山 「君をただ抱きしめて」
真&唯&江&小 「そんな簡単なことに気づいた」
KMR一同 「Oh! お願いさTake Me To Heaven こんな時代さえキミとならHeaven
Oh! 長い夜も越えてみようよ いつでもI'll Be Alright 天使が夜明けに来るから
Oh! 君の愛でTake Me To Heaven どんな経験さえキミとならHeaven
今 生きている声がしたなら どこにいても平気 天使が夜明けに来るから
Clap Your Hands,Close To Heaven
Clap Your Hands,You're My Heaven きっとね!」



・・・・・・「お正月しょっぱな号!」・・・・・・
・開催場所:「桐生○○○一高校」某所・「キングマンボーのへや」
・・・・・・CAST(KMRオールスターズ)(「さん」省略)・・・・・・
・ キングマンボー
・ TAKUMI
・ 帝王
・「キングマンボーのへや」原作者・江村
・ 田村仁乳(仮名)
・ 松島赤田(芸名)
・ TAKU
・ A田
・ EP
・ EF
・ 山
・ 相川真一郎
・ 鷹城唯子
・ 江村直人
・ 野々村小鳥
・ SHINING−WIZARDS
・ あやか命
・ dosukoi
・ Ton
・ はやひで
・ S木

・・・・・・2002年最初の一曲・・・・・・
・キングマンボーのへや 推薦曲20
「Oh! Heaven」
歌:TOKIO
作詞:井上ヨシマサ・藤林聖子
作曲:井上ヨシマサ
編曲:井上ヨシマサ

  

 

キングマンボーのへや 第40回〜47回を見る

キングマンボーのへや 第35回〜39回を見る

キングマンボーのへや 第31回〜34回を見る

キングマンボーのへや 第26回〜30回を見る

キングマンボーのへや 第16回〜25回を見る

キングマンボーのへや 第1回〜15回を見る

BACK