趣味将棋事始

将棋師、将棋指し、真剣師とは

将棋を指す人の呼び方「将棋師」「将棋指し」「真剣師」についての解説です。

将棋師

江戸時代に、幕府から家禄を受ける将棋三家の者を「将棋師」と呼びました。「将棋師」とは、江戸時代の将棋を指すプロのことです。

将棋指し

プロの将棋三家の者を将棋師と呼ぶ一方、民間で将棋を指す者は「将棋指し」「将棋渡世」などといって区別しました。「将棋指し」とは、一般に将棋を指す者のことです。

真剣師

賭け将棋のことを江戸時代には「印」、明治時代以降は「真剣」と呼びました。「真剣師」とは、賭博で生計を立てる賭け将棋屋のことです。

棋士」の呼び方は、昭和に名人戦が誕生し、将棋界の秩序が整備されたころから使われるようになりました。

参考資料
  • 窪寺紘一『日本将棋集成』人物往来社, 1995