利き、横利き、焦点、一段金、下段、角頭、角道、飛車先
将棋用語の利き、横利き、焦点、一段金、下段、角頭、角道、飛車先の解説です。使い方や考え方を知り、効率的な勉強の進め方と上達法につなげてください。
利き(きき)
「利き」とは、駒が行ける場所または筋のことです。駒の利きがどこまで届いているか、常に気をつけながら指し手を進めていくことが大事です。
横利き(よこぎき)
「横利き」とは、飛車が横に遠くまで利いていることです。飛車の横利きだけで相手の攻めが受かっていたり、飛車でないと受からない形があったりします。
焦点(しょうてん)
「焦点」とは、2つ以上の駒が利いている場所のことです。そこに打つ歩を「焦点の歩」と呼びます。焦点への捨て駒は、ときに決め手となります。
一段金(いちだんきん)
「一段金」とは、自陣のいちばん下の段に金がいることです。上部からの攻めにはあまり働きませんが、飛車の打ちこみなどには強い形です。「一段金に飛車捨てあり」という格言があります。
下段(げだん)
「下段」とは、自陣のいちばん手前のことです。先手なら九段目、後手なら一段目が下段にあたります。「玉は下段に落とせ」「香は下段から打て」という格言があります。
角頭(かくとう)
「角頭」とは、角のすぐ前のマスのことです。斜めに動く角にとって、威力が及ばない場所になります。
角道(かくみち)
「角道」とは、角が動ける斜めの道のことです。「角道をあける」「角道を止める」などといいます。
飛車先(ひしゃさき)
「飛車先」とは、飛車がある筋の前方のことです。「飛車先の歩」などといいます。「飛車先の歩交換三つの得あり」という格言があります。
参考資料
- 青野照市『「観る将」もわかる将棋用語ガイド』創元社, 2018
- 安次嶺隆幸『羽生善治監修 子ども将棋入門』新星出版社, 2017
- 窪寺紘一『日本将棋集成』人物往来社, 1995