手合い割りの決め方とは
将棋は一般的には平手で指しますが、ゴルフにハンディキャップがあり、囲碁に置き碁があるように、将棋にも手合い割りがあります。
手合い割りの規定
江戸時代には厳密に手合い割りが守られていました。この手合い割りは明治から昭和時代前期まで受け継がれ、昭和9年に一部が改定されました。
現在はプロの公式棋戦はすべて平手戦を採用していますが、奨励会の対局や一般アマチュアの対局では、駒落ちが採用されることがあります。
現在の日本将棋連盟の規定は以下の通りです。
同等 | 振り歩先(振り駒で決める) |
---|---|
一段差 | 先、定先(下位者先手) |
二段差 | 香車落ち(左香) |
三段差 | 角行落ち |
四段差 | 飛車落ち |
五段差 | 飛香落ち(飛、左香) |
六段差 | 二枚落ち(飛、角) |
七段以上 | 四枚落ち(飛、角、香) |
九段以上 | 六枚落ち(飛、角、桂、香) |
級位差も同じです。香落ちと角落ちの差が大きいので、銀落ち(左銀)が行われることもあるようです。
駒落ち戦では、平手の形で駒を並べてから上手が駒を落とし、駒箱に納めます。必ず上手を先手とする以外は、平手戦と同じルールです。
持将棋の点数は、駒を落とした側に落とした駒の点数を足して計算します。
将棋のルール 将棋の駒の並べ方や動き方、勝敗の決め方、ルール違反や禁じ手といった反則行為など、将棋を指す前に覚えておきたい基本的なルールや、気持ちよく対局するために必要なマナーをまとめました。
知識・準備
参考資料
- 窪寺紘一『日本将棋集成』人物往来社, 1995