趣味将棋事始

将棋を使った遊びの数々

将棋の用具を使った数々の遊びについてです。これらの遊びは、子供から大人まで、本将棋を知らなくても楽しめます。

将棋遊び

将棋の用具を使った遊びは「将棋遊び」と呼ばれます。将棋遊びは、将棋が一般の間に普及した証ともいえます。

将棋倒し

将棋の駒を少しずつ間隔をあけて並べ、端を軽く押し倒して次々と端まで倒す遊びです。

跳び将棋

お互いが自陣の中央の3段に3枚ずつ合計9枚の駒を並べ、1マスずつ駒を進め、相手の駒にぶつかったらそれを飛び越えて敵陣に入り、3枚ずつ3段に早く駒を並べたほうを勝ちとする遊びです。

盗み将棋

盤の中央に積み上げた駒の山から駒を運び、価値の高い駒を多く取ったほうを勝ちとする遊びです。「将棋崩し」「山崩し」とも呼ばれます。

挟み将棋

一方は歩、相手はほかの駒を9枚ずつそれぞれの下段に並べ、交互に1枚ずつ動かして、2枚の駒で相手の駒を挟んで取り合う遊びです。

弾き将棋

挟み将棋と同じく、9枚ずつを下段に並べ、指で駒を弾いて相手の駒を落とす遊びです。

振り将棋

駒を均等に分け、金将4枚を振って、あらかじめ決めた点数に従い、振った者に駒を支払う遊びです。「お金将棋」とも呼ばれます。

回り将棋

盤の隅の1マスを出発点として、それぞれ駒を1枚置き、金将4枚を振って、あらかじめ決めた数値に従い駒を進め、早く中心のマスに到達したほうを勝ちとする遊びです。将棋を使った双六といえます。

その他

ほかに、「獅子王」「八方桂」「歩三兵」などの遊びも知られています。

※地域によって名称や規則が異なることもあります。

参考資料
  • 窪寺紘一『日本将棋集成』人物往来社, 1995