桂馬、成桂の有名な格言
桂馬、成桂に関連する有名な将棋の格言の解説です。実践で役立てることができれば、初心者の人ほど棋力の上達につながるでしょう。
桂馬の高跳び歩の餌食
「桂馬の高跳び歩の餌食」とは、読みの裏付けのない高跳びの桂は、相手の歩の餌食になると教えた格言です。桂は前に利きがなく後戻りできないので、歩で取られやすいという意味です。
桂先の銀定跡なり
「桂先の銀定跡なり」とは、桂の攻めに対しては、その頭に銀を打つなどして防ぐと教えた格言です。桂頭の銀は攻防の手になります。
桂頭の玉寄せにくし
「桂頭の玉寄せにくし」とは、桂頭に玉が逃げるのは一見不安ですが、案外安全であると教えた格言です。
桂は控えて打て
「桂は控えて打て」とは、桂馬で有効な手が直接ねらえない場合は、控えの桂が厳しい手になると教えた格言です。
三桂あって詰まぬことなし
「三桂あって詰まぬことなし」とは、桂馬が3枚あると相当相手玉に迫れると教えた格言です。桂馬の特別な攻撃力への評価で、必ず勝つという意味ではありません。
参考資料
- 屋敷伸之『一冊で差がつく!将棋 上達のコツ50』メイツ出版, 2021
- 窪寺紘一『日本将棋集成』人物往来社, 1995
- 加藤治郎『将棋の格言』成美堂出版, 1980