形勢判断、駒損、手損、手番、逆先、大局観
将棋用語の形勢判断、駒損、手損、手番、逆先、大局観の解説です。使い方や考え方を知り、効率的な勉強の進め方と上達法につなげてください。
形勢判断(けいせいはんだん)
「形勢判断」とは、いま現在、または読んだその先の局面の優劣を、駒の効率や玉形なとを総合して判断することです。
駒損(こまぞん)
「駒損」とは、相手より自分の駒が少なくなってしまうことです。逆に多くなることを「駒得」と呼びます。駒が交換されたときも、駒の価値が自分のほうが低くなってしまうと駒損となります。
手損(てぞん)
「手損」とは、序盤の駒組みの段階で、相手より進行が遅れることです。やむをえないときもあれば、みずから損をすることもあります。逆に手数を得することを「手得」と呼びます。
手番(てばん)
「手番」とは、次の手を指す側のことです。主導権を握るという意味で「手番を握る」などと使うこともあります。
逆先(ぎゃくせん)
「逆先」とは、先手を取ったつもりが反対に先手を握られることです。
大局観(たいきょくかん)
「大局観」とは、局面を大きく見ることで大勢を把握する感覚のことです。形勢判断にもつながる用語です。
参考資料
- 青野照市『「観る将」もわかる将棋用語ガイド』創元社, 2018
- 安次嶺隆幸『羽生善治監修 子ども将棋入門』新星出版社, 2017
- 窪寺紘一『日本将棋集成』人物往来社, 1995