趣味将棋事始

居飛車の戦法

居飛車、相居飛車、棒銀、棒金、引き角、袖飛車、右四間飛車、地下鉄飛車の解説です。自分に合った戦い方を見つけるのに役立ててください。

居飛車(いびしゃ)

「居飛車」とは、飛車を初期位置のまま戦うこと、盤の中央より右側に置いたまま戦うことです。

基本的に居飛車しか指さない人を「居飛車党」と呼びます。一般的に居飛車党は理論派で研究者肌が多い傾向にあるといわれています。

居飛車が学べる本

居飛車 108のツボ [ 高橋 道雄 ]

相居飛車(あいいびしゃ)

「相居飛車」とは、お互いが居飛車で戦うことです。プロの実践ではもっとも多い戦い方で、この相居飛車の中にいくつかの戦型があります。

棒銀(ぼうぎん)

「棒銀」とは、銀が2六まで出て攻める戦法のことです。対居飛車戦、特に角換わりの将棋でよく指されます。

棒銀の例
☖後手
9 8 7 6 5 4 3 2 1
☗先手

☖後手
9 8 7 6 5 4 3 2 1
☗先手

☗1五銀

☖後手
9 8 7 6 5 4 3 2 1
☗先手

☖1四歩

☖後手
9 8 7 6 5 4 3 2 1
☗先手

☗2四歩

☖後手
9 8 7 6 5 4 3 2 1
☗先手

☖1五歩

☖後手
9 8 7 6 5 4 3 2 1
☗先手

☗2三歩成まで

棒金(ぼうきん)

「棒金」とは、棒銀のように金が2六へ出ていく戦法のことで、対三間飛車石田流対策でよく指されます。

棒金の例
9 8 7 6 5 4 3 2 1

引き角(ひきかく)

「引き角」とは、角を7九に引いて使う戦法です。振り飛車に対して角道を開けずに角を引く戦法は「飯島流」と呼ばれています。

引き角の例
飯島流引き角戦法の一例
9 8 7 6 5 4 3 2 1

袖飛車(そでびしゃ)

「袖飛車」とは、飛車を2八から3八に寄って、3筋から攻める戦法のことです。飛車が移動しますが居飛車に分類されます。

袖飛車の例
9 8 7 6 5 4 3 2 1

右四間飛車(みぎしけんびしゃ)

「右四間飛車」とは、飛車を4筋に移動して、4筋から攻める戦法のことです。飛車が移動しますが居飛車に分類されます。

右四間飛車の例
9 8 7 6 5 4 3 2 1

地下鉄飛車(ちかてつびしゃ)

「地下鉄飛車」とは、飛車を地下鉄のように自陣の1段目を使って移動させることです。

地下鉄飛車の例
9 8 7 6 5 4 3 2 1
参考資料